「THIS IS US シーズン3」鑑賞中

毎回、ほぼ感涙しながら観ている「THIS IS US」。

そのシーズン3をついに観始めました。

シリーズ物でシーズン3くらいになると、普通ちょっとストーリーがダレてくるものです。


今、僕は「ルシファー」のシーズン3も観ているんですが、この作品が(悪い例の)良い例で、内輪でゴチャゴチャやってる感がひどくて、ストーリーが停滞気味になって、観ていてちょっと辛くなる時があります。

(実際、ルシファーは、それが原因のひとつだったせいか一旦シーズン3で終了してしまいます。その後、NETFLIXが手を差し伸べて継続することになりましたが・・)


けれど「THIS IS US」は違います。

3人の子供たちそれぞれの物語、両親の物語、そしてそこから派生して周囲の人々の物語が、時系列も様々に展開します。

つまり、縦横自在に物語の場所を切り替え、観る人を飽きさせない構成になっているのです。

当初は時系列があまりに行ったり来たりするので、ちょっと戸惑ったりしましたが、それを吹き飛ばすほどの感動がこの作品にはあります。


シーズン3はまだ観はじめですが、ベトナム戦争を扱った第4話は、父親のジャックが結婚する前の話で、これまでにない戦場を描いた物語でした。

お話し的には本筋から若干外れるエピソードです。

ですが、戦場での悲惨な体験がジャックのその後に大きく影響しているであろうことは、これまでの彼の言動でわかっていたので、このエピソードは興味深く観ました。


(※以下、ネタバレ含みます!)

その話の中で、これまた本筋とは関係ありませんが、ちょっとびっくりしたシーンがありました。

それはベトナム戦争への徴兵を、くじ引きで決め、それをテレビ放映するという場面があったのです。

そのくじには日付が記されており、その日付の日に生まれた者、つまり誕生日の人間が徴兵されることになっているんです。

くじが当たってしまったジャックの弟は戦場へ向かうことになります。

(ジャックと弟はテレビで、くじが当たったことを知るわけです)


これってまるでSFバイオレンス物のディストピアな設定ですよね。

こんなの「ハンガーゲーム」とか「バトル・ロワイアル」の世界です。

それが今から50年近く前に現実に行われていたことにショックを受けました。


今のこの時代を生きている僕は、自分の人生や生き方にもっともっと誠実に向き合っていかなければならないな・・と思いました。

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