掘ちえみさんの闘病エッセイ

今さらですが、堀ちえみさんの『Stage For~舌がん「ステージ4」から希望のステージへ』を読みました。

発病から宣告、手術、そしてリハビリ。

それらを通し、ちえみさんが感じた苦悩や葛藤、そして再生が細かく記されています。

家族とのやりとり、とくに娘さんとのエピソードはつい目頭が熱くなりました。


もう2年以上前のことになりますが、川口にあるNHKアーカイブスで行われた「レッツゴーヤング・フォーエバー2019」というイベントを観覧しに行ったことがあります。

80年代アイドルの皆さんをゲストに招き、当時の映像を皆で観てトークするというもので、ライブコーナーもありました。

司会はクリス松村さんと早見優さん。ゲストは風見しんごさん、堀ちえみさん、セイントフォーさんでした。

トークもライブも最高で、観に行ってほんとによかったです。


このイベントの開催日は2019年2月3日。

そしてその数日後、ちえみさんは自分が舌がんであることを公表されました。


イベント当日、ちえみさんはぼくの好きな曲である「クレイジーラブ」を熱唱されました。

彼女の代表曲は「リ・ボ・ン」なのでその日も「リ・ボ・ン」を歌うのは予想していましたが、予想外の「クレイジーラブ」を聞けて、ラッキーだなあと感動したのをおぼえています。

あと、「夢千秒」も歌われました。


実はこの時のちえみさんは、手術前ということで舌の痛みをこらえての出演だったんですね。

普通に考えれば、精神的にもがん宣告を受けたあとで、とても笑顔でトークをして歌を歌える状態ではなかったはずです。

でもステージではそんな様子は微塵も感じられませんでした。

さすがはプロのアイドルですね。

おかげでぼくは手術前の彼女の生歌を聞くことができた、数少ないひとりになれました。

(ちなみにその後、テレビでは金スマで「リ・ボ・ン」を歌われてましたね。)


ちえみさんは24時間テレビで術後の歌唱を披露されていましたが、彼女の次の目標は来年開催予定のデビュー40周年記念コンサートだそうです。

その時はぜひ、会場に駆けつけたいと思います。

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