法廷ドラマ「BULL/ブル 法廷を操る男」はおもしろい

法廷物はややこしく、とっつきにくい印象もあって、とくに海外ドラマは日本とは法律も裁判のやり方も違うので、観ながら疑問に思うこともよくあります。

この「BULL/ブル 法廷を操る男」もやっぱりわからない箇所はあるんですが、とにかくストーリーがおもしろくて、疑問など吹っ飛んでしまうほど楽しめるドラマです。


普通の法廷ドラマはその主題が裁判に勝つか負けるかという点にあるものですが、このドラマは勝敗よりも依頼者やその周囲の人々をどうやって救うか?に重点が置かれています。

ただし主人公のブルはこれまで一度も負けたことはありません。

(今はまだ観ている途中なので、今後どうなるかわかりませんが・・)

毎回、決着の付け方が痛快で、思わず、すごい!と唸ってしまうものばかりです。

このドラマは勝つか負けるかではなく、どうやって勝つのか?を楽しめるドラマなのです。


このドラマのもう一つの魅力が、裁判に勝つための陪審員選びに重点が置かれていることです。

そしてそこに心理学が用いられている点です。

そういうドラマをこれまで観たことがなかったので、はまってしまいました。



僕はシカゴシリーズが好きなんですが、先日、そのシリーズの1つ「シカゴジャスティス」を観ました。

これは検事が主役のドラマです。

クロスオーバー企画では、まず「シカゴファイア」で放火による火災が起こり、「シカゴPD」で放火魔を逮捕、そして最後に「シカゴジャスティス」で犯人が裁かれるという展開がありました。

(クロスオーバーには含まれませんでしたが、刑事の娘が火事に巻き込まれるという形で「シカゴメッド」もストーリーに絡みます。)


クロスオーバーのエピソードは壮大でおもしろく観たんですが、それ以外の「シカゴジャスティス」のストーリーはつまらなく感じました。


残念だった点はまずこのドラマが、これまでにありがちな勝敗に重点が置かれていたことです。

そして勝つ時はほぼ毎度、主人公の検事が誘導尋問的な追及をして、それにまんまとひっかかった犯人が、ついうっかり口を滑らせボロを出すという展開だったことです。

決定的な証拠を探すとか、重要な証人を説得するとか、やりようは他にもあると思うのに、いつもこの、うっかり自供パターンでした。

それでも負ける時があって、その時はとにかく後味が悪いままドラマが終わってしまいます。

こりゃあひどいなー、と思っていたら、案の定「シカゴジャスティス」は1シーズンで打ち切りになっていました。


僕は今、「BULL/ブル 法廷を操る男」のシーズン3を観ている最中ですが、本国では現在放送中のシーズン6で終了することが決まっているとのこと。

すごく残念ですが、僕はもう少しこのドラマを楽しみたいと思います。

尾崎悟史のページ